【アプローチ】
 
               旧軽井沢の緑豊かな町並みに調和させるため、道路から見える部分の建物高さは出来るだけ高さを抑える計画としました。 
              
 
               
               既存樹のホオノキを活かすため、アプローチ天井の一部に開口を設け、屋根を突き抜けて伸びゆくようなデザインとしています。 
              
 
              【エントランス】
 
               エントランスホールには過去のお住まいでクライアントが使用していたステンドグラス引き戸や照明器具を引き継ぎ、使用しています。 
              
 
              
 
                
 
                
 
               
 
               【リビング空間】
                エントランスホールとは対照的に、大きな吹き抜けの開放的な空間となっています。 
              
 
              
                天井から吊るされているシャンデリアや、置かれているソファなどは以前にクライアントご家族が使用されていた思い入れの品。 
              
 
              
                現代版にアップデートした空間にも調和するようにインテリア・デザインを構成しました。 
              
 
              
                2階ホール部分は 
               LDKに面した設計となっており、こちらにも以前の建物でご使用になっていたソファを置かれ、 
              
 
              
                読書スペースになっています。 
              
 
             
 
               
 
               
 
                
 
                
 
                【ダイニングスペース】
リビングスペースと繋がったダイニングスペースは、天井高さを抑えて落ち着きのある空間としました。
飾棚やペンダントライト、ダイニングテーブルは過去の建物から引き継ぎ、渡り廊下との間に空間を仕切るように設置した家具は新たに制作しました。
 
               
 
               
 
               
 
               T-Villa
Data
 
設計       :軽井沢建築社
施工       :アーデンホームズ
所在地 :長野県北佐久郡軽井沢町
規模  :木造2階建
延床面積:250㎡程度
撮影  :大槻茂
竣工年 :2020年
 
 
軽井沢の中でもひときわ静かなエリアに建つ2階建ての邸宅。
クライアントご家族は30年以上も前からこの地で軽井沢の夏を楽しみ過ごされてきました。500坪近い広大な敷地には、軽井沢の町樹でもあるコブシ、ホオノキ、白樺等、種々様々な木が植えられており、ご家族と共に年月を重ね、またそれらの移ろいを楽しみに毎年の夏を過ごされておりました。
 
風景に調和し、今までの建物の雰囲気も醸しながら、ご家族の皆様にいつまでも愛されるよう【繋ぎ、継ぐ】ことをテーマに設計を進めました。
 
リビング空間を中心に、それぞれの家族のプライベートを保ちつつ共に夏の軽井沢をお過ごし頂けるよう、庭を取り囲むようにそれぞれの個室を設けています。個室の一つは渡り廊下で繋がる「離れ」のような計画とし、既存樹の大きなコブシを横に見ながら母屋との行き来が出来るよう計画しました。
 
「本体」「渡り廊下」「離れ」の3つの建物がそれぞれ斜めに繋がるような平面構成ではあるものの、耐震等級は最高等級3を実現。
温熱環境としては北海道レベルの断熱性能を実現し、春夏秋冬のいつでも快適に集まれる家族の場所となりました。